3つの数のシフト操作は2つの互換でできていて、つまり偶置換なので、与えられた置換が奇置換だとどうやってもに戻すことはできない。
偶置換の場合について具体的な手順を与えるために、与えられた置換を巡回置換に分解して考える。長さの巡回置換があるとき、に操作を適用すると先頭の2つが正しい場所に収まって長さの巡回置換が残る。の場合はこの操作ですべての数が正しい場所に戻るので、結局が奇数ならこの操作を最後まで繰り返せることになる。いっぽうが偶数の場合は、長さの巡回置換、つまり互換が残るので、これらの処理を考える。2組の互換がある時、操作とを順に適用することで、4つの数がすべて正しい位置に戻る。こうして2組ずつ処理していったとき、偶置換であれば最後に端(=1つの互換)が残ることもないので、けっきょく常にに戻せることになる。また、操作1回につき2つの数を正しい位置に戻せるので、操作回数の上限も満たせることがわかる。