分割数っぽい数え上げなので分割数っぽいDPを考える。
まずは分割数のDPを思い出す。自然数を個の正整数の和に分割する場合の数をとする。分割の中に1を含まないものはの分割のすべての項を増加させて得られ、分割の中に1を含むものはの分割に1を付加すれば得られるのだった。漸化式で表すと
このDPを、同じ数を個より多くは含まないという制約(以下、単に制約と呼ぶ)に合うように修正することを考える。制約付きの分割の総数をとする。
上の遷移の一つ目の項、つまり分割の中に1を含まないものをの分割のすべての項を増加させて得る場合については、制約はそのまま守られるのでこのままでよさそう。一方、二つ目の項、つまり、分割の中に1を含むものを数えたい場合、このままだと1を個含むものも数えてしまうことになるので、これを除きたい。
の分割でをちょうど個含み、他は制約を満たしているようなものの総数 = の分割で1を含まず、かつ制約を満たしているようなものの総数 = 、つまりの分割で、制約を満たしているようなものの総数
と言い換えると、最後の量はに等しいので、漸化式は
となる。
スターリング数っぽい数え上げがスターリング数っぽいDPでできる、はけっこう見るけど、分割数っぽい数え上げではうまくいく問題を見た記憶がなくて、遷移を考え始めるまでに時間がかかった……が、例えばJOI 2009 予選 F - ビンゴ がそうだったのを思い出した。